橋本組に依頼して良かったと思っていただけるよう試行錯誤の日々
設計 川合 踊子YOKO KAWAI
質問1あなたの仕事内容を教えてください
建築設計は、最初の基本計画段階から建物引渡しまで常に関わるため、業務も多岐にわたります。お客様の要望を把握しながらニーズを引き出し、それを設計図に反映させてお客様にとって最良の建物になるように進めていきます。敷地条件や法的条件を確認した上で基本設計を行い、その後は構造設計、設備設計とも連携し、意匠図との整合性を確認しながら詳細設計を進めます。その際には施工上の検討も必要です。着工後は、建物が図面通りに造られているか確認・照合する工事監理も行います。また、不特定多数の人が利用する特殊建築物には、引渡し後も定期的に伺い、建築基準法上問題なく使用されているか、設備や建物に不具合がないかを調査するので、お客様とは長いお付き合いになります。
質問2仕事で必要なスキルはありますか?
建築士の資格を取得することは大前提ですが、資格を持っているからといってお客様に良い提案ができるわけではありません。まずは、お客様が何を欲しているのかを聞き取る力が必要です。そして、そこから期待以上のものを提案する力が求められます。コストや法的条件、構造的制限といった様々な制約の中で建築主の希望を最大限に叶えるためには、技術力や知識を身に付けなければなりません。先輩方の高い技術力を学びつつ、日々更新される新しい技術や建材、改正法規なども勉強しながら仕事に取り組んでいます。実際に、学生時代よりも社会人になってから学ぶことがはるかに多く、学校で学んだことは基礎知識にすぎなかったと実感しています。
質問3どういった時に仕事のやりがいを感じますか?
小規模なものから大型建築物、構造・工法が異なる多種多様な建物に携われることが、この仕事の最大の魅力です。建物の規模や用途、顧客によってニーズが全く異なるため、苦労することもありますが、何もないところから計画を立て、実際に建物を造り上げていく過程は非常にやりがいがあります。完成した時の達成感は大きく、毎回新鮮な気持ちで仕事に取り組めるのも魅力です。
また、お引渡し後に新しい事務所でいきいきと仕事している人や、大勢のお客さんで賑わっている店舗など、実際に建物を利用している人たちを見ると感慨深く、設計段階で苦労したことはどこかに忘れてしまいます。
質問4今後の目標、将来の夢は?
「この仕事はこの人に任せておけば大丈夫」と思われるようなプロフェッショナルになりたいと考えています。入社して10年以上経ちますが、現在も先輩や同僚に助けられながら仕事に取り組んでいます。良いものを造るためには多くの人の協力が必要です。だからこそ、私ももっと成長しなければと感じています。そのためには、様々な建築設計の経験を積み、幅広い技術や知識を身に付けることが重要です。また、何かの分野でエキスパートになれるようなスキルも身に付けたいと考えています。長く愛される、より良い建物を造ることで会社に貢献し、さらにはその建物を利用する地域や社会にも貢献したいと思います。
質問5学生の皆さんへ一言
自分がやりたいことを見つけ、それを実現できる会社を見つけられるよう、たくさんの会社に足を運び、自分で見たり聞いたりすることが重要です。そこで働く人から話を聞くことで職場の雰囲気やどんな人が働いているのかを知り、多くを見聞きすることで自分がどんな会社で働きたいのかが明確になると思います。自分にとって一番の道を見つけてください。
1日のスケジュール
8:00 | 部署内打合せ 協力して作業を進められるように、お互いの進捗状況を把握します。 |
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9:00 | 事前調査、法規チェック、行政との協議 実際に設計を進める前に問題点を把握します。 |
11:00 | 打合せ準備 お施主様がイメージしやすいように3Dデータ・図面・資料を揃えます。 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 設計打合せ お施主様の要望を把握し、こちらからもアドバイスしながらより良いものができるよう計画を進めていきます。 |
15:00 | 設計BIMデータ入力 打合せした内容をもとに設計BIMモデルを作成し、計画案に反映させていきます。 |
17:00 | 帰宅 |
オフの過ごし方
仕事の日は子供と一緒に遊ぶ時間がなかなか取れないので、休日は一緒に楽しめる場所を探して出かけたり、パンケーキやたこ焼きを一緒に作ったり、家族でボードゲームをして遊んでいます。