目に見えて成果が残り、後世に残る仕事。だから頑張れる。
施工管理 杉本 裕紀HIROKI SUGIMOTO
質問1あなたの仕事内容を教えてください
私は現在、土木工事の現場で監督として働いています。仕事内容は、施工管理(作業が安全に指示通りに行われているか)や出来形・品質管理(材料や出来あがったものが設計通りか、基準・規格を満たしているか)、書類作成、図面の作成・修正などを行っています。
現場監督の仕事というのは、実際に作業を行う職人さんたちに、安全で効率良く、精度の高いものをつくってもらうための準備と環境づくりをすることが主です。先輩によく言われる言葉に「段取り八分」があります。事前の準備次第で、結果の出来はほぼ決まるという意味です。行き当たりばったりでは絶対に良いものは出来ません。いかに計画的に日々進められるかが重要です。
質問2仕事で必要なスキルはありますか?
それはコミュニケーション能力です。この仕事は実際に自分が何か物を作るわけではありません。職人さんに対して、どういったものを、どういう方法で、どれくらいの時間と精度で作るかなどを決めて指示をし、その作業や出来上がったものを管理する仕事です。自分の説明が不十分であったり、間違った伝わり方をすればその全てに影響してきます。それ以外にも工事の発注者や近隣住民・関係者といった様々な年齢や立場の人との調整が必要です。
人対人の仕事なので、自分の都合だけを押し付けるのではなく、お互いに気持ちの良い関係を築くことが、工事を円滑に進めるためには重要です。
質問3どういった時に仕事のやりがいを感じますか?
この仕事でやりがいを感じる瞬間は、やはり工事が終わり建物や構造物が完成したときです。
現場が動いているときは毎日が忙しく、完成に近づけば並行して書類もまとめ上げていかなければいけません。
工期が短ければ、なかなか休みを取る時間も少なくなりがちですが、完成した時にお施主さんや職人さんたちからお褒めの言葉をもらったときは、今までの苦労が報われたと感じ、本当にうれしいです。
なかなか大変なことも多い仕事ですが、自分たちの成果物が地図に残り、後世に繋がっていくという非常にやりがいがある仕事だと思います。
質問4今後の目標、将来の夢は?
現在入社して3年目になりますが、来年1級土木施工管理技士の受験資格を得られます。
この現場監督の仕事においてその資格取得は持っていて当然のもの、合格してスタートラインに立つ状態です。1発合格できるように今から勉強を頑張っています。
まだまだ先輩方に教わり、時に叱られ、サポートを受けながらの状態ですが、本来は1人で1つの工事を担当、管理するもの。それができるようになって初めて1人前の監督です。そこにいち早くたどり着けるようがんばります。
質問5学生の皆さんへ一言
恥ずかしながら働いて一番に実感したのは自分の勉強不足、知識不足でした。
学校で勉強したことがそのまま仕事に直接活かされることは少ないかもしれませんが、ベースとなるのはやはり基本的な知識で、それがあって初めてそこからより実務的、専門的なものが上積みされていきます。特に建設業のような、扱う工事の内容が幅広く専門的な知識が必要な仕事に就く場合は尚更です。後悔の無いようにしっかり勉強してください。
もちろん遊ぶことも忘れず、学生時代にしかできないことはたくさんあるので、今を目一杯楽しんでください!
研究、部活、サークル活動、何でもいいですが、一緒に熱中して何かをした時間は人生の宝になり、その仲間は一生の友人になると思います。
1日のスケジュール
8:00 | 朝礼~現場作業開始 |
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8:15 | 施工管理(施工状況・出来形確認・写真撮り・作業段取り) ※途中事務所に戻りデスクワークも行う |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 昼礼(午前の進捗、明日の打合せ)、午後の現場作業再開 |
13:15 | 施工管理(施工状況・出来形確認・写真撮り・作業段取り) ※途中事務所に戻りデスクワークも行う |
16:40 | 現場を巡視し作業の進捗を確認し、職人さんと打合せ |
17:00 | 現場作業終了 現場が整理されているか、異常がないか確認し現場事務所へ戻る |
17:20 | 書類作成・整理、明日の準備等を行う |
20:00 | 業務終了。現場事務所からそのまま帰宅 |
オフの過ごし方
趣味はスポーツ観戦と音楽鑑賞です。自分は静岡市清水区出身でエスパルスのファンです。
清水で試合がある時は必ずスタジアムに行って応援しますし、休みが合えば県外へも応援に行くくらいエスパルスが好きです。好きなアーティストのライブにも県内外問わず足を運びます。どちらも非日常な時間が味わえて最高です。